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笹の葉さらさら

この週末は東京都知事選挙です。

新型コロナウィルス対策という重い課題の真っ只中、

そして今となっては誰もその開催に100%の確信を持てなくなっている

オリンピックに対する考え方も含めて、

全国的にも注目される選挙で、誰が都知事に選ばれるのでしょう。

これだけハッキリとした課題に直面している今だからこそ、

せめて少しでも投票率が高くなることに期待しています。


旅が多かった父は、何の選挙でも必ず期日前投票に出かけていました。

投票日に行けるかもしれない時でも、とにかく投票できるときに

さっさと済ませてしまっていたのを覚えています。

私もこの数年は投票の書類が届いたらすぐ自分のバッグに入れておき、

期日前投票所の近くに行くついでがあればいつでも寄れるように

しています。


つい、選挙の話が長くなりましたが・・・


都知事選が終わると、間もなく七夕。

七月七日は父・六輔の命日、他界してから四年になります。


誰かが亡くなると、「◯◯さんは今頃天国で・・」という表現をすることが

よくありますよね。

”亡くなる=天国へ行く” というイメージは一般的かもしれません。

でも、浄土真宗の寺育ちの父はこう言ってました。



「僕は死んだら天国には行きません、キリスト教徒ではないから。

僕が死んで、行くとしたら西方浄土。

だけど、好きなのは草葉の陰。

きっと草葉の陰にいますから、いつでも会いにいらっしゃい」



”生”と”死”を考える時、あちら側とこちら側の境界線をぼやかしたような

父のこの言葉は、残った家族にとっては楽しい救いになっています。


七夕の時季は、ことのほか緑がきれいです。

今年の命日も、あちこちの草葉の陰に目をやりながら過ごします。





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​文:永麻理

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